−日々、台湾の生活をどのように楽しんでいらっしゃいますか。木村さん流、台湾の楽しみ方のコツをぜひ教えてください。
小さい頃から、私の夢は仙人になることだったので(笑)、中国語圏での生活には憧れをもっていました。仙人になろうと思っていましたから、私の趣味はかなり風変わりです。
まず、歩くのが好きで、それも常識的な距離ではありません。台湾に来てから3箇月ほどで、MRT各線の終点駅までの道のりを全て歩いて走破しました。例えば、ある時は淡水駅から北投駅まで歩き、別の日には北投駅から明徳駅まで歩くという方法で、MRT各駅周辺の観光スポットに足を運んだので、MRT沿線の地理については相当詳しくなりました。
そのなかには車道だけで歩道がない区間もあって、相当危険な思いもしましたので、皆さんはマネをしない方が良いと思います(笑)。
それから、赴任当初の1年くらいは日本から友人が遊びに来ることも多かったので、観光ガイドに出ているスポットには事前に下見に出かけました。台北周辺で主要なところは全て見て回りました。私は夜市巡りも大好きなので、台北市内だけではなく、バスや電車に乗って三重や中和の夜市にも出没しました。
ただ、SARS以降、日本からの友人が減ったので、最近は週末になると、信義路付近の四獣山、景美駅付近の仙跡岩、陽明大学付近の軍艦岩などのハイキングコースを歩いてみたり、天母や新北投の温泉に行ったり、仙人を目指して山野を踏破する生活をしています(笑)。
台湾生活も3年目に入って、バスや電車で行ける場所は大方行ってしまったので、そろそろ車かバイクの免許を取って、今まで行っていないところにも行ってみたいと思っています。
台湾独特の料理も楽しみの一つなのですが、私は、特に辛いものと冷たいものが大好きなのです。そこで、麻辣臭豆腐、香腸、ゆでダコやイカのとろみスープといった屋台料理を食べてから、愛玉、豆花、刀削氷、イチゴかき氷などを味わって楽しんでいます。ワサビを山盛りにしてくれる台湾流の刺身の盛りつけも、日本に帰ったら味わえないのかと思うと寂しいですね。
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