塾員 in 台湾
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   董事長 兼 総経理   飯沼 昭治 氏

 
“塾員 in 台湾 ” トップバッターは、台湾三田会副会長の飯沼昭治さんです!


 *現在のお仕事についてご紹介下さい。
 
−当社は、新竹工業区に工場があり、風邪薬や胃腸薬等約40品目の医薬
 品を製造し台湾の薬局を中心に販売しています。日本のリポビタンDは
 、こちらでは「力保美達」と云う名称で販売しています。
 現在、私は週の内、4日間を新竹事務所に1日を台北事務所に出社して
 います。台北事務所で行う定例販売会には台湾各地の外務員が出席しま
 す。早いもので私の台湾歴は6年になりました。
 Profile 
1964年商学部卒
 大正製薬本社外国部勤務  後、97年7月より台湾赴任  台湾三田会副会長
 
好きな言葉 「人間万事塞翁が馬」 現在読んでいる本 「孫子の兵法」 趣味:ゴルフ、阪神タイガース、書道

*今まで言葉の違いなどから生じた問題・ご苦労などはありましたか。

−幸いなことに当社には日本語が堪能な台湾人社員がおり、今は言葉の問題から生じるトラブ
 殆どありません。しかし最初は随分苦労しました。
言葉のトラブルを挙げたらきりがありま
 せん。

*飯沼さんがお考えの「台湾で成功する仕事のコツ」とはどのようなものでしょうか。

−まず大切なことは、台湾人社員はもとより台湾のお取引先と如何に信頼関係を築くかだと思い
 ます。私は台湾に赴任する前は本社の外国部におりました。台湾に現地法人を設立した20
 年前より年数回定期的に台湾に来ており、こちらの幹部や皆様をよく知っていたことがこちら
 に来てから大変プラスになりました。
 信頼関係は一朝一夕には築けませんが、基本はお互いを「認めあう」姿勢ではないでしょうか
 。
信頼関係ができれば大抵のことはスムーズに運びます。誰も誠心誠意付き合える友は失いた
 くないものです。

*台湾に赴任する前と後で、台湾や台湾人に対する印象は変わりましたか。

−台湾人の印象ということで言えば、赴任前は、台湾は面子を極端に重視する社会であると聞い
 ていました。
 しかしどうでしょうか。私達日本人にも一種独特の面子があります。どちらかと云えば日本人
 の面子のほうが不可解なところが多いかもしれません。私は台湾に住めば住むほど、台湾社会
 の面子を意識しなくなりました。
 私の周りに居る台湾人について云えば、非常に優秀で努力家が多いです。それでいて謙虚です
 。このことを今は日本の友人に、口グセのように話してしまいます。勿論全ての台湾人がそう
 だとは思いませんが。私がラッキーなのかもしれません。


                       
*飯沼さんがお考えの「台湾でうまくやる生活のコツ」とは

−「意味なく威張ったり」その逆に「引っ込み思案」
 になることは禁物です。自然体で、あまり恥ずか
 しがらずに自分を出して行くことが大切だと思い
 ます。でしゃばっては最悪ですが。生活のコツと
 いえば、台湾の方といいコミュニケーションをつ
 くることです。台湾の生活が2倍も3倍も豊かに
 なりますよ。場合にもよりますが、レストランで
 牛肉麺を注文して、排骨麺がでてきてもいいではな
 いですか。なぜ間違ったかを追求するよりも排骨
 麺を食べてみたら新しい発見があります。


 
*オススメの台湾の見所を教えてください

−近場で私が気に入っている場所をあげるとすれば、“三峡”です。陶器で有名な鶯歌も近
 くにあり台北から日帰りコースです。ここにある「老街」がいいです。今も残っている
 か分かりませんが、戦前の日本の教科書や昔懐かしい生活用品を売っているお店があり
 ます。「三峡祖師廟」という文化的にも大変価値のある廟も一見の価値があります
 
*台北で気にお気に入りのお店はありますか。

そうですね、永康街にある「群香品」の小籠包や蝦焼売は美味しいですね。小籠包が食べた
 い時には、妻とそのお店に出かけます。小籠包は大好きで、どなたか「ここが美味しい」とい
 うお店があればお教えください。

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