社会の進歩を促す良好なライバル関係
私は台北国賓飯店で開催された慶早合同新春会に始めて参加致しました。
今年は早稲田大学台湾校友会の主催で、両校からは社会的に活躍されている方を始め多くの人々の参加により開催されました。
毎年日本と深い関係のある方を講師としてお招きしており、今年は2度目の台湾勤務中の(財)日本交流協会の池田代表にお越しいただき「日本と台湾」について講演をしていただきました。
講演の後はHIP SWING (SWING
HOUSE BAND)のJAZZ演奏を聴きながら塾員・両校の懇親を深め、最後に慶應は塾歌「若き血」を早稲田は校歌「都の西北」を斉唱しお互いにエールを交換して和やかな雰囲気の中宴は閉じました。
かつて、高校・大学と米国で教育を受けて来た私は何故ライバル同士なのにこの様に友好な雰囲気の中懇親会が出来るのか不思議でなりませんでした。
私の入学したロサンゼルスのUSCとライバル校UCLAの伝統のフットボール対抗戦の時は球場内外での小競り合いを経験して来ましたので、慶應在学中の神宮球場の伝統の野球慶早戦時の整然とした応援合戦等を観戦して非常にショックを受け日本的な「ライバル関係」の意味が理解出来ませんでした。
しかし、最近になり日米それぞれの「ライバル関係」の意味は、米国では「敵対関係」・日本では「良き競争関係」の違いがあるのではないかと自分なりに理解しております。
特に慶早の場合「お互いを尊重しながら良好な競争をおこないましょう」という印象が強く感じられ、この様なライバル関係が両校の発展向上に寄与して来たと共に日本の絶え間ない進歩の原動力になっているのではないかと思っております。
台湾社会においてもこの様な両校のライバル関係=良き競争関係が浸透することにより一層の進歩発展が期待できるのではないかと感じました。
2006年 KBS卒 張善評 記
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