慶早戦は、慶應義塾大学と早稲田大学との対抗戦であり、主にスポーツでの対抗であるが、それ以外の分野でも実施されている。
その起源は1903年11月21日に慶應の三田網町球場にて行われた野球戦であり、早稲田が先輩格の慶應に挑戦状を送り、慶應がそれに応じたことにより行われた。
このたびは海の向こうでの台湾ゴルフ慶早戦である。 時は2013年6月1日(土)。スタートはお昼頃。
場所は台湾で名門の台湾高爾夫倶楽部(通称、旧淡水)。1919年開業の大変難しいコースである。
ちなみにキャディーは男性のみ。参加数は、早稲田31名、慶應29名の合計60名。
当日の天候は曇りから晴れへ(気温35℃前後)。団体戦は上位10名のグロス合計で勝負。
個人戦はダブルぺリア算出ハンディキャップ戦。
団体戦の結果は、34打差で慶應の8連覇。
慶應の上位10名は、張(士)君(87)、何(柏)君(88:女性)、朝枝君(89)、白石(90)、菅波君(90)、
関君(91)、陳(建)君(91)、柯(孫)君(92)、村田君(92)、建部君(94)。
なお、同じく94ではあったが、年齢が若いため11位に甘んじた田村君もがんばった。
これで慶應の通算成績は31勝12敗1分け。
個人戦の結果は、朝枝君(2位)、柯(孫)君(3位)、何(柏)君(4位)、白石(6位)、菅波君(7位)、風岡君(8位)、張(士)君(10位)など。
また、このたびの幹事を引き受けていただいた柴山君、村田君、藤井君、菅波君および鈴木君、本来であれば早稲田の上位に名を連ねる人を同じグループ内で引きずりおろした方々、海外から参戦いただいた方々も含め、ご参加された皆様、大変ご苦労さまでした。
表彰式では、恒例になった村山副会長の名スピーチと優勝カップになみなみと注がれたアルコールでの乾杯。ほんとうに嬉しそう。
最後は両校の応援歌「都の西北」、「若き血」のエール交換を交えての斉唱。
慶應のエールは若き藤井君。
はるか昔の戦時体制下の1943年10月16日。学徒出陣を前に慶應からの働きかけにより、早稲田の戸塚球場にて出陣学徒壮行慶早戦(いわゆる最後の慶早戦)が行われた。 選手たちの多くは戦場に行き、二度と帰ってこない者も少なくなかった。 そのおかげで、我々は平和な時代を生きている。
今年の桜の花は散っても、来年はそれ以上のきれいな花を咲かせる。 ゴルフで少しくらい失敗しても、また次回が待っている。 二度と会えない慶應の先輩たちの分も胸に、良きライバル早稲田とともにこれからも精一杯精進して人生を頑張りましょう。
このたびは大変お疲れさまでした。
台湾三田会副会長 白石常介
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