第7便: 〜 私のゴルフ歴についての雑談〜


◆ハンディについて

35歳からプレーし始めて、すでに18年目に入りました。ハンディは一応17〜18位になっていますが、ちょっときついです。参考までに、一般のプレーヤーのハンディは大体プレーし始めた時の年齢の半数になるそうです。運動神経の良い人ならば、この値より少なくなるでしょう。そう言えば、私のハンディは丁度この値に当てはまるのです。

◆私の師匠

あまり認めてもらえないかも知れませんが、私の師匠は陳健義先生です。陳先生は「台湾のゴルフの父」と称される有名な台湾初代プロゴルファーの陳金獅プロの息子さんです。いま現在はもうゴルフを教えていなくて、ゴルフ場の設計や顧問に従事しています。陳先生の教えによると、一般プレーヤーにとって、ボールを真っ直ぐ飛ばすのは大変難しいので、フックかスライスのどっちかに曲がるはずですが、距離を稼ぐため、スライスよりはフックの方が良いと薦めてくれました。それ故、私のボール筋はどっちかと言うと基本的にフック系になるように教えられたのです。でもあまりにもこだわり過ぎたので、ひどい時には90度位曲がっていました。ティーショットの時、右側の隣ホールのフェアウェーを狙って打って、ボールは一旦隣のホールのフェアウェーへ向かって飛んでいって、90度ほど曲がるので、丁度プレー中のホールのフェアウェーに戻ってくるのです。

ゴルフプレーヤーの友達―「呉プロ」

同じく林口ゴルフ場のメンバーの「呉プロ」と付き合ってもう15年になりました。最初に知り合った時、私のゴルフ歴はすでに2〜3年になっていて、ウッドを使えなかったのですが(私はどうもウッドの使用が大変下手で、4〜5年目の時にやっと3番ウッドを使えるようになりました)、アイアンだけ使っても90前後プレーできる実力を持っていました。「呉プロ」はプレーしだしでしたので、いろいろ教えてあげました。「呉プロ」も時々「老師(北京語、先生のこと)」と呼んでくれました。ちなみに、北京語で「老師」の発音は「lao shih 」です。しかし、いま現在私のことは「老師」の代わりに「老輸」と呼ぶことになっています。「老輸」の北京語の発音は「lao shu」で、「老師」の発音にすごく似ていますが、その意味は「いつも負けている」で、全然違います。彼のいま現在の平均ストロークは約78(林口ゴルフ場)で、つい最近飯沼副会長と一緒にプレーした時にベストストロークの71を作りました。2000ー2002年の3年間の林口ゴルフ場のメンバーシップのコンペで3年間連続優勝したので、「呉プロ」と呼ばれるようになりまして、本当のプロではありません。

 ところで、テニスの上手な人はゴルフも早く上手になるようです。「呉プロ」はその一例で、もう一つの例を挙げると、私のロータリークラブのメンバーの友人のひとりもそうです。彼はクラブを握って半年間で90を切って、10ヶ月間で80を切りました。いま現在もほぼ70台でプレーしています。なぜテニスの上手な人はゴルフも早く上達できるかと言えば、両スポーツの腰の使い方が似ているからではないかと思います。

ゴルフというスポーツ

 まずは、ボール類のスポーツで唯一、9歳から90歳までプレーできて、それに実力の相違の大きい相手とも一緒に競技ができるスポーツだと思います。
 人の性格を知るには、その人と一緒にゴルフプレーするのが一番有効だと思います。例えば、短気な人なら、歩くのも打つのも早く、ちょっとのんびりプレーする人に待たせられるとすぐコンプレーントしてしまいます。
 ゴルフは多分一番心情に流されやすいスポーツだと思います。例えば、入れるはずの短いパッティングが入らなくて、結局気にしてその後の何ホールものスコアまで影響してしまうことがよくあります。ですから、プロゴルファーにとって、現場での心情をコントロールできるメンタルトレー二ングが大変重要だそうです。

ボールに打たれた意外事件

 その1 揚昇ゴルフ場事件

数年前に、揚昇ゴルフ場でのコンペの時、10番ホールでボールに打たれたことがありました。その10番ホールの特色としては、グリーンのすぐ手前まで一つの大きな池がありまして、ロングヒッターなら、ティーグランドから、一発で直接グリーンにオンすることができます。その時、後ろの組のプレーヤーの中に2〜3人のロングヒッターがいて、我々の組がちょうど2打目をプレーしていた最中、キャディーに勧められて先に一発でワンオンしようと試しました。一般のプレーヤーなら、グリーンまで約120〜30ヤード位のところを狙ってティーショットするので、あのキャディーは多分我々の組のプレーヤーに当たる恐れが全くなくて、時間を節約する為その組のロングヒッターのプレーヤーに先に試してもいいよと勧めたようです。しかし、たまたま昔の私みたいに大きくフックするプレーヤーがいて、狙ったグリーンより130ヤードも外れて、丁度頭を下げて二打目をプレーしようとしていた私の背骨のすぐ側に当たったのです。大変痛かったですが、後で思い返してみたら、もし頭を下げていなかったら直接頭に当たったか、ちょっとだけずれたら背骨に直撃したかのどちらかだったかもしれません。そうすると、いまの私は多分ゴルフをプレーできなくなっていたことでしょう。それ以来、怖くて再び揚昇ゴルフ場へ行かないことにしました。ですから、いくらキャディーに勧められても絶対ゴルフの基本ルールを守って頂きたいと皆様に勧告したい訳です。

その2 日本のやくざ事件

この事件例は日本の友人から聞いた話です。要は日本の某ゴルフ場で、やはり後の組のプレーヤーが安全距離を見極めていなくて、前の組のプレーヤーの真上を越えてしまいました。怒った前の組のプレーヤーに振り返って見られたらので、後の組のプレーヤーがすぐ手を上げて謝りました。それで前の組は納得したようにプレーし続けていました。後の組のプレーヤーはそれで済んだと思っていましたが、プレーが終わってハウスに戻ったら、前の組の人(やくざだと後で判った)が待っており、500万円の賠償金を要求しました。こんな大金の賠償の話をいつ承諾したかと聞いたところ、さっき、ちゃんと五つの指をのばして手をあげて謝っただろう、と言われました。五つの指はイコール500万円の賠償金だと思われた訳です。ですから、万一前の組を越えたら、勝手に指を出さないように気をつけて下さい(一笑)。

(昭55 電気工学科 葉添信)