今回は、台湾語教育の現場を実際にご紹介したいと思います。
11月某日、台北県三重市にある厚徳小学校の台湾語授業を見学に行きました。
上の写真は、2年生のクラスの様子です。
生徒は「動物の名前」と覚えている最中でした。先生は写真や絵などのカラフルな教材を使い、生徒の興味を引き付けながら、動物の呼び方を教えていました。生徒の持つ教材には、シールがあったり、切抜きが出来るようになっていたりと、小さな児童が授業に飽きないような工夫がされていました。
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次は、五年生の授業です。
34名の生徒の殆どが家庭でも台湾語を使っているということで、台湾語を聞く能力も高く、授業はすべて台湾語で行われていました。 |
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授業内容は教科書の音読の他、台湾の俗語、童謡などです。その日教えられていた台湾の俗語は、「 」という言葉でした。これは「家を買うのは大金が要るが、よい隣人をみつけるのはもっと大切なこと」という意味です。
次に「十二生肖(十二し〔干支〕)」の童謡を練習しました。この詩は歌になっており、歌いながら、数字や12種類の動物の名称、動物を形容する言葉を覚えられるというものです。(下:詩、歌う子供たち)
最後に子供たちに「どうして台湾語を勉強するのですか」と聞きました。
子供は「おじいちゃんとおばあちゃんと話をしたいから」、「言葉はたくさん話せるほうがいいから」、「台湾語は台湾の言葉だから」、「将来に役に立つから」、「アメリカにいる叔母さんが、アメリカでは台湾人は台湾語を使っていると言っていたから…」などいろいろ面白い答えが出てきました。
五年生の皆さんは、自分たちは台湾に住んでいるから、台湾語を身につけたほうがいいという考え方を持っていました。「台湾語を勉強している日本人もいますよ」と伝えたところ、「えっ」とびっくりしていました。
台湾語を勉強している日本人の友達に次のような励みのメーセージをもらいました。ちょっと聞いてみてください。
「学台語真趣味、大家作夥来学台語」。台湾語の勉強は面白いですから、皆さんも一緒に頑張りましょう! という意味です。
みなさん、一緒に頑張りましょう!
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