2.発音について
今月は発音についてお話しましょう。「台湾語はきれいな言葉ですね」、と外国の友人に言われることがあります。これは、台湾語の音声変化が他の言語よりも多いので、文章を読むと“優美な韻律”となるため−と考えられます。
ここで、ピン音(発音表記)について少し紹介したいと思います。台湾語の発音表記システムは幾つかありますが、大きく分けると「教会ローマ」と「TLPA」と「通用ピン音」があります。
「教会ローマ」は中でも一番歴史があり、綴りが発音とよく対応していて、容易に習得しやすい利点があります。「TLPA」(台湾語言音標系統/Taiwan
Language Phonetic Alphabet)は、1992年に台湾語言学会が発表し、98年に台湾の文部省が正式に小学校での台湾語学習に採用しました。
しかし、「教会ローマ」「TLPA]の表記は、本調表記しかなく、変調が多い台湾語をうまく表記しきれないという問題があり(下記*例参照)、台湾語初心者に対して上手く教えられないという現場からの声が多かったため、2002年から文部省は、「通用ピン音」(Taiwan
Tong Yong PingYing)も採用し始めました。
*例: 「花」の本調(本来の発音)は「hue」 ですが、「花園」になると 「」と
いうように、「花」の発音が変わります。しかし、「教会ローマ」「TLPA」の表
記システムでは、その変調を書き表すことができません。
台湾語の発音は8音7声調あって、この7声調は、5つの長音と2つの短音(入声)に分かれます。
下記表を御覧下さい。
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dong
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dong
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dong
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口語調名
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高平調
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中平調
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低降調
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高降調
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低緩上昇
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音階のソ
北京語第1声に似ている
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音階のミ
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音階のド
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北京語第4声に似ている
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北京語第三音に似ている
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発音例 美 麗 大 教 堂
(きれいな大きな教会)
(2)短音: p,t,k,h 4つの字が1つの音節の最後にあるとき、この発音を「入声」と呼びます。
この発音の特徴は、「短、促、急、停」で、台湾語では多い発音です。
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以上の発音の特徴を念頭に、今月の会話を実際に練習して見ましょう。
台湾語の1,2,3・・・は日本語の1,2,3・・・と発音が似ています。
ぜひ市場などで今回のフレーズを使ってみてください。
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<陳文媛>
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