香港、シンガポール、台湾に駐在(平成7−16年間)。帰国して1年半が経過、すっかり浦島太郎になった私が日本を観て感じた事項等を幾つか述べたいと思います。
1)女性専用車両の導入:
特に香港の地下鉄車両内での携帯電話は頻繁に使用され、あの甲高い姦しい声に偏頭痛に。此れに対し、日本は無表情、無言の「お通夜」状態。老人や身重な女性、身障者への席譲りは日本では「寝たふり」「知らぬふり」対応が多く残念です、台湾でよく見られた積極的な席譲りが脳裏に浮かびます(善なることにもっと勇なれ!!)。
日本では「痴漢防止」の為の女性専用車両が導入されました。知らずに、この車両に乗り込み、異変に気づき直ちに別車両に移動、何とも冷や汗ものでした。
これは人種差別ならぬ性差別とも感じたが、こんな導入を実施せねばならないのは我が国の恥(中国女性は我慢はせずに激しく抗議するので痴漢が発生しない??)では!
2)親の年金で生活設計をたてるニート:
厚生労働省によると、ニートが04年には全国で64万人(15-34歳)いるとみられ、この10年で1.5倍に増加。バブル崩壊後の民間企業が採用を控えた事もあるが、「働かなくても親が養ってくれる」ので困らないと言う背景もあり、都市部で顕著という。
多くは希望と違う仕事はしたくない、引き篭もり状態の元気な若者もおり、いずれは百万人になる見込み。「親の老後年金でいつ迄暮らしていけるのかとの漠然とした不安に眠れない夜もある」と真剣に悩むニートの相談が寄せられているそうです。
将来の年金を一番心配しているのは受給当事者ではなく、その恩恵を受けているパラサイト家族でした(定年に、年金いくら? 問う息子!!)、贅沢な時代の産物、ニート!!
3)小泉政党が誕生:
郵政民営化法が参議院で否決された事を受けて直ちに衆議院を解散し、総選挙に打って出た。造反派に「刺客」を立てたお茶の間ワイドショウの展開と焦点ボケの郵政民営化法賛否を問うスローガンだけで自民党は圧倒的な大勝利をおさめた。
「小さな政府」「官僚天国の打破」への前進とも思われるが、参議院のチェック機能の無視や反対意見を敵視する小泉手法にはいささか疑問が残る。
また、郵政民営化法に反対した造反者の大部分が自民党に復帰したい一心で手のひらを返した様に賛成に転じた無節操さにも驚愕、又、党内の意見を纏めきれずに曖昧な代案しか出せなかった民主党にも愕然。本当に日本は成熟した民主主義国家なのかと頭を抱える(日本の政治はおせじにも民度が高いとは云えないのでは?)。健全な二大政党はいつ実現されるのか?
4)慶應連合三田会大会に参加して思うこと:
やはり、寝ても覚めても慶應なので、この辺も書きます、お許しください。
毎年10月第三週日曜日に、「慶應連合三田会大会」が日吉校舎で開催され、毎年約1万7千人が参加、今年は生憎の雨天であったが家族を含む参加者はみな楽しそうであった。 普通同窓会組織は大学が運営するケースが多いが、慶應は卒業生が自主的に創り上げ、学校を支援する気持ちで途切れなく継続している。3年後には創立150周年迎え、今年は150年以降を見定めた「未来への先導者たち」のテーマ下で成功裏に終わった。
この20年間の慶應大学の卒業生の活躍は目覚しく、上場企業の社長数と役員数を出身大学で見ると慶應大学が東京大学を抑えトップであり、一方、首相を含む国会議員に塾出身が多くなり政界にも強いと言うブランドが確立されている(もう、天は慶應の上に東大を造らず、東大の下に慶應を造らず、ですね)。
今回は平成12年にSFCを卒業された「一青窈」さんのライブショウもあり、首相から野球の選手まで各界で多くの塾員が活躍していると嬉しく感じた。
慶應の魅力は人脈ネットワークが強固で、同窓会組織である「三田会」が全国(含む海外)に張り巡らせている事である、やはり福澤先生の思想の偉大さとこの人脈(健全な呪縛霊?)で慶應人気、躍進は未来永劫だと確信した(全社会での先導者たらん!数十年後には塾出身の台湾総統が誕生するかも!)
台湾三田会の皆様、来年は参加されては如何でしょう。東京支部創設も実現させたい。■
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慶応連合三田会大会にて(05.10.16 日吉)
(左から:上領さん、小部さん奥様、上領さん奥様、上領さんクラスメート) |
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