台湾からシンガポールに異動して1年が過ぎます。シンガポールでの担当業務地域にはインドが含まれており、昨年着任以来7回訪問しました。
今回はその渡航経験をご披露したいと思います。
1.「遅々として進む」
インドには経済成長の息吹を感じます。しかしその成長は「遅々として進む」との表現が非常に的確に当てはまっています。インドは民主主義の国であり、共産党との連立政権のため、経済成長最優先ではなく、多くの大衆の合意を形成しながら、運営しています。
例えば、交通渋滞が解消のための高速道路を造るのも合意を取り付け行わねばならないのです。全体に成長しているのですが、徐々なる変化が感じられます。
2.「壁の内外」
インドは本当に幅の広い階層の人々が暮らしています。都市でも田舎でも、どこでも野良牛、野良ヤギ、野良豚そして野良人が天候の厳しい炎天下、ゆっくりとした時間を過ごしているように見られます。
一方、塀に囲まれたところ、例えば、欧米水準のサービスが受けられる高級ホテルでは、毎夜盛大な結婚式の披露宴が行われ、インドの煌びやかなサリー着飾った女性が集まり、料理を楽しむ姿が見られます。また企業のゲストハウス、個人の大邸宅では、召使がお酒を含め、料理をサービスし、そして楽しむことが出来ます。
3.「Non
Vege or Vege」
インドに行けば、インド行のフライトから料理についてどちらにしますかの質問が来ます。ベジタリアンであれば、「Vege」、何でも食べる人は「Non Vege」で、インドでは一説に寄れば80%の人が「Vege」で少なくとも50%は、「Vege」であるとのこと。
また原則、「Vege」の人はお酒を飲まない。
これは、台北では、「好酒、好菜、好朋友」と言って、飛ぶものは飛行機、四足は机以外は何でも食べる中華料理とお酒を皆で食べ、飲み楽しんでいた続けていた小生にとっては、正にエーリアンの世界。各自自分の主義、習慣で料理を決めて食べる世界。
「一起 口乞飯、還是不一様的菜、没有酒」
4.「主人と召使」
インドに行けば、ほぼどこでもサービスを勤めるのは男の人。身分制度はしっかりしているので割り切って、「主人」になりきって色んなことを頼んでみると、気分は大富豪。
但し、日本人の時間感覚すると非常に遅いので、ゆったりとした日程のときが良い。
なかなかなじみ難いインドですが、日本人の中には、結構嵌る人が多くいるのも事実です。
まあ、普通の人は世界遺産のタージマハルなどの観光地も多くあり、一度は行ってみるのも悪くないと思います。
ところでシンガポールの三田会は、中心はやはりゴルフの集まりですが、年末のクリスマス会、不定期ですが、飲み会、ソフトボール大会など活発に行事を催しています。
台湾三田会の方でシンガポールに来られる機会がありましたら、是非ご連絡下さい。お待ちしております。■
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